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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 入隊、五百万円の誘惑

Garoop NovelCh.02
「ルールは三つ」。軍曹は指を一本ずつ立てた。「一、報告は結論から。二、言い訳は三秒以内。三、わからないことは、わからないと言え」。湊は手を挙げた。「質問です。三つ目は、ルールなんですか」「ルールだ。この合宿でいちばん難しいルールだ」。軍曹はポケットに手を添え、中で身じろぎした小さな影をそっと押さえた。「紹介しておく。ポケットの中にいるのは、最年少の新兵だ。階級はない。寝ているときに起こした者は、腕立て十回」。分隊の割り振りが読み上げられた。第三分隊は四人。せっかちで足の速い湊、パソコンを家で使い慣れている紗良、さっき笑った健太、それに地元の五島から参加したルカ。ルカは日焼けした腕に、細い木のビーズの輪をはめていた。「本日の課題」。軍曹は一枚の紙を掲げた。「この島の困りごとを一つ見つけ、解決案を紙一枚にまとめよ。生成AIの使用は許可する。むしろ使い倒せ。報告は十七時。一分隊三分」。「了解」と答えたのは、二十人のうち半分ほどだった。「声が小さい」「了解」。今度は、校舎の窓ガラスが少し震えた。
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