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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 嵐の夜間演習

Garoop NovelCh.06
軍曹は、懐中電灯の明かりの下で紙を受け取った。表と裏を一度ずつ見て、上着の内ポケットにしまう。「誰が拾った」「第一分隊の大翔です。持ち主に返すって、一緒に決めました」。湊は少しだけ、事実を丸めた。大翔が驚いた顔でこちらを見た。軍曹はその顔を見て、それから湊を見た。何もかもわかっている目だった。「中は見たか」「見ていません」「了解。下がれ」。それだけだった。褒め言葉も、叱る言葉もなかった。体育館に戻る途中、大翔がぼそりと言った。「……なんで俺のこと、かばったんだよ」「かばってない。返したのは本当だろ」。大翔は鼻をすすった。雨のせいかどうかは、暗くてわからなかった。ランタンの輪に戻ると、ルカが手首の木のビーズを指で一つずつ送っていた。大翔がそれを見て、遠慮がちに聞いた。「それ、お祈り? 効くの?」。ルカは指を止めずに答えた。「効くかどうかは知らん。でも、落ち着く。あんたは何で落ち着くと?」。大翔は少し考えて、「……ゲームの音楽」と答えた。ルカは笑わなかった。「じゃあ、それば頭の中で流しとき」
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