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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 嵐の夜間演習

Garoop NovelCh.07
零時。軍曹の懐中電灯が、各分隊の輪を順に照らした。「就寝。残りは朝やれ」。あと少しで終わります、と湊は言いかけて、三秒で飲み込んだ。軍曹が先に言ったからだ。「睡眠も装備だ。眠らずに立つ兵は、八時に倒れる」。四人は模造紙を丸め、体育館の隅で寝袋にもぐった。風はまだ唸っていたが、不思議と怖くなかった。五時四十分、天井の照明が一斉に点いた。電気が戻ったのだ。Wi-Fiのランプも、緑に光っている。タブレットに飛びつく分隊もあった。今から全部AIで作り直せば、間に合うかもしれない。湊も一瞬、そう思った。けれど紗良は、模造紙の写真を一枚だけ撮り、こう打ち込んだ。『この発表の弱点を三つ。厳しめに』。返ってきた答えの一つ目は、『被害の全体像が不明』。二つ目は、『誰が回収を続けるのか不明』。三つ目は、『名前の由来が伝わりにくい』。「三つ目、ひどくない?」と健太が言い、四人は笑った。直したのは二つ目だけだった。一つ目は、わからないと正直に言う。三つ目は、健太の絵で伝える。AIは、作らせるより、叩かせるほうが役に立つこともある。
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