🕯️
Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― ママ、AIって嘘つく?

Garoop NovelCh.06
ガルちゃんはナオミに電話をかけた。用件は三つ。担任の先生への連絡、グループを管理している保護者への連絡、そして画像の削除依頼。一つずつ、短く、正確に伝えた。電話を切ると、次にベビーに言った。「健太に連絡しろ。消してもらう。それから、受け取った全員に、消してくれと頼む。お前の言葉で」「ママが言ったほうが早い」「早いが、意味がない」ベビーは自分の小さな端末で、一人ずつメッセージを送った。手が震えて、何度も打ち直した。ガルちゃんは横で見ていたが、一文字も手伝わなかった。三十分後、担任から連絡が来た。グループの画像は削除され、明日の朝、学級で話をするという。陽向の母親も迎えに来た。ガルちゃんは深く頭を下げた。母親は硬い顔のままだったが、最後に「対応が早くて、助かりました」とだけ言った。二人が帰ったあと、公民館の電気を半分消した。窓の外は、もう暗かった。ベビーはポケットの奥で丸くなっていた。「ママ、怒ってる?」「怒ってる」「どのくらい」「草原の火事くらい」「……そんなに」「でも、火事のときと同じだ。まず逃げ道を作る。怒るのは、そのあと」
6 / 8 ページ❦garu-gaiden-002