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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― 正しいことを、正しく

Garoop NovelCh.03
未来ファンドの事務所は、東京・神田の古いビルの五階にあった。エレベーターは狭く、ガルちゃんの尻尾は扉に二度挟まれかけた。面接官は一人だった。鷹野という名の、四十代の女性。短い髪、まっすぐな背筋。ナオミが事前に調べたところでは、元は自衛官で、災害派遣の指揮も経験したらしい。彼女は名刺を出さなかった。席に着くなり、言った。「時間は三十分。質問は短く。答えも短く。いいですか」「了解」とガルちゃんは答えた。鷹野の眉が、わずかに動いた。「事業を一行で」「子供が、AIの答えを確かめる癖をつける道具です」「利用者」「月に四百十二人。うち、三か月以上続いているのが二百人」「売上」「月十二万円」「少ない」「少ないです」「なぜ続ける」ガルちゃんが答えようとすると、鷹野は手を上げて止めた。視線が、ポケットの縁と、陽向に向けられる。「共同創業者に訊いています」陽向が一瞬固まった。それから、膝の上で拳を握った。「……AIで、友達が傷ついたことがあるからです。傷つけたのはこの子で、傷つけられたのが、わたしです」部屋が静かになった。鷹野は表情を変えなかった。「続けて」
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