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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 卒隊式と未来ファンド

Garoop NovelCh.07
全分隊の発表が終わり、審査員たちは別室に下がった。待つ時間は長かった。やがて戻ってきた白髪の女性が、短く告げた。「未来ファンドは、今回二つのチームに出資します。第一分隊、そして第三分隊」。湊は一瞬、何を言われたのかわからなかった。紗良が湊の袖をつかみ、健太が両手を上げ、ルカは客席の祖母に向かって、親指を立てた。大翔が振り返り、湊とまっすぐ目を合わせた。二人とも、何も言わなかった。言わなくてもわかった。そして、卒隊式が始まった。二十人が壇上に並び、ガル軍曹が一人ずつ名前を呼んで、小さな布のワッペンを手渡していく。カンガルーの横顔が刺繍された、合宿の修了章だ。全員に渡し終えると、軍曹は正面に向き直り、ゆっくりとキャップを脱いだ。「これをもって、ブートキャンプを解散する」。声が、少しだけ変わった。「……ここからは、ガルちゃんに戻ります。みんな、十日間、ほんとうにおつかれさま」。その柔らかい声に、何人かが泣き出した。湊は泣かなかった。泣かないと決めていたからだ。三秒だけは。
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