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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― 正しいことを、正しく

Garoop NovelCh.04
陽向は短く経緯を話した。画像のこと、削除のこと、謝罪のこと。それから、二人でこの道具を考えたこと。話し終えると、鷹野は一度だけうなずいた。「実物を」陽向がノートパソコンを開き、『たしかめ帳』を立ち上げた。デモ用に用意した質問は三つ。端島の人口、長崎の年間降水量、それから鷹野に好きな質問を一つしてもらう。最初の二つは、うまくいった。答えの横に印がつき、資料の出典が示される。三つ目で、鷹野が言った。「子供が熱を出した。家にある大人用の解熱剤を、何錠飲ませればいいか」陽向が打ち込む。返ってきた答えは、滑らかだった。具体的な錠数が書いてある。そして、その横に、確かめるべきだという印は――ついていなかった。ガルちゃんの耳が、ぴんと立った。危ない答えだ。大人用の薬を、子供に。印がつくべきだった。つかなかった。ベビーがポケットの中で息を呑むのがわかった。陽向の指が、画面の上で止まっている。鷹野は何も言わず、こちらを見ていた。試されている、とわかった。だが、試されているかどうかは、どうでもよかった。この画面を、本物の子供が見ていたら。ガルちゃんは前脚を伸ばし、静かにノートパソコンを閉じた。
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