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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― 正しいことを、正しく

Garoop NovelCh.05
「デモを止めます」声は平らだった。「今の答えは危険です。私たちの道具は本来、命や薬に関する質問には印をつけ、必ず大人と専門家に相談するよう表示します。今、それが動きませんでした」「原因は」「わかりません。推測では話しません。長崎に戻り、今日中に調べて報告します。直るまで、薬と健康に関する質問には答えないよう止めます」「利用者が減るかもしれない」「減っても、です」鷹野は腕を組んだ。「面接の場で、自分の製品の欠陥を認める起業家は少ない」「隠すと、あとで子供が飲みます」重い沈黙が落ちた。陽向の顔は真っ青で、ポケットの中のベビーは石のように固まっていた。ガルちゃんは、二人を横目で見た。それから鷹野に向き直り、言った。「ちなみに、本日うちの製品でいちばん正しく働いたのは、私の前脚です」一拍。鷹野の口元が、ほんのわずかにゆるんだ。陽向が小さく吹き出し、慌てて口を押さえた。ベビーがポケットの中で、ようやく息を吐いた。張りつめた空気が、切れずに、少しだけたわんだ。冗談は一つでいい。それ以上は、言い訳になる。ガルちゃんはもう口を閉じ、鷹野の次の言葉を待っていた。
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