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Garoop Novel

コールの記録

コールの記録 ― 宇宙の端っこ

Garoop NovelCh.02
十一時のメインステージは、思っていたより人が多かった。三百人は入る客席がほぼ埋まり、後ろに立ち見の列ができている。教育委員会の関係者、大手企業の担当者、記者、そして子供連れの家族。司会者がコールの名前を呼ぶと、拍手が起こった。十歳の起業家という肩書きは、それだけで人を集める。コールは壇上に上がり、マイクを両手で持った。「トイカケです。答えを出さないAIです。今から、会場の子供に一人、使ってもらいます」最前列にいた七歳くらいの男の子が、手を挙げて壇上に呼ばれた。大型スクリーンには、ノートパソコンの画面がそのまま映し出されている。男の子が打ち込んだ。『うちゅうは、どこでおわるの?』。会場から笑いが漏れた。AIが返す。『いい問いだね。まず、うちゅうの「はし」って、どんなものだと思う?』。男の子は真剣な顔で考え込み、客席が静かになった。ここまでは、完璧だった。私は袖で、ほっと息をついた。その瞬間、スクリーンが青く光り、画面が切り替わった。
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