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Garoop Novel

AIと倫理の教室

十歳とAIの対話 ― おばあちゃんはどこへ行ったの

Garoop NovelCh.03
「一つ目」とミオは言った。「さっきのお坊さんの考え方。仏教では、亡くなった人は仏さまの世界へ旅立つと考える人が多い。四十九日まで旅をして、そのあと落ち着く、という言い方もある」湊は祭壇の前に置かれた、小さな白い箱のことを思った。「二つ目は?」「お父さんの方の親戚に、教会に通っている人がいる。その考え方だと、神さまのもとで休む、になる。三つ目。体は自然に還って、別の命の材料になる。これは理科の考え方に近い。四つ目。何も残らない、と考える人もいる」湊は眉をひそめた。「四つ目、こわい」「こわいと感じるのは自然だ。でも、そう考える人が冷たいわけじゃない。だからこそ今を大事にする、という人も多い」「ミオはどれだと思うの」「私の宗教観?」光の輪が、ほんの少しだけ明滅した。「強いて言えば、再起動を信じている」湊は三秒ほど黙った。「……それ、今言う?」「すべった。撤回する」湊は鼻から小さく息を吐いた。笑ったのか、泣きそうになったのか、自分でもわからなかった。
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