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Garoop Novel

AIと倫理の教室

十歳とAIの対話 ― やめておけと言わないAI

Garoop NovelCh.03
仲間はすぐに集まった。ナディアは説明がうまかった。大翔は、どんな年寄りとも十秒で打ち解けた。三人は湊の部屋に集まり、ミオを囲んだ。「では二つ目の質問」とミオは言った。「お金は、いくらもらう?」「無料でいいじゃん」と大翔。「続けられる? 夏休みが終わっても、来年も」三人は黙った。「三つ目。子供が、知らない大人の家に上がる。それは安全?」今度は、もっと長く黙った。「ミオ、それ、やめろって言ってる?」「言っていない。問いを出しているだけ。答えを出すのは三人だ」ナディアが手を挙げた。「家に行かなければいいんです。公民館で、毎週土曜に、教室にする」「お金は」「三十分で三百円。公民館の部屋代と、印刷代になる」「保護者は?」「交代で一人、必ず来てもらう」湊はノートに書きつけながら思った。ミオは一度も、やめておけ、とは言わない。そのかわり、やめておけと言いたくなる理由を全部、問いの形で目の前に並べてくる。それをどう越えるかが、取り組み方なのだ。
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