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Garoop Novel

AIと倫理の教室

十歳とAIの対話 ― 二十八対三の学級会

Garoop NovelCh.04
「整理する」とミオは言った。「一。決まったことは決まったこととして進める。二。もう一度学級会を開く。三。先生に相談する」「二にしたら、大翔が怒る」「たぶん怒る」「一にしたら、ナディアは自分のクラスのカレーを食べられない」「そうなる」「三は」「悪くない。ただ、学級会で決めたことを先生に頼んでひっくり返すと、次から学級会の意味が薄くなる」ミオの声は、いつもと同じ速さだった。急がせもしないし、なぐさめもしない。湊は廊下の窓枠に額をつけた。「どれも、だめじゃん」「どれも、完全じゃない。完全な選択肢がない時は、どれを選ぶかより、どう取り組むかの方が大事になることが多い」「どう取り組むかって」「二つ確かめて。一つ目、ナディアは、自分の信仰をみんなの前で説明したくない。そこは守る。二つ目、大翔たちがカツカレーを選んだのは、意地悪じゃない。ただ好きなだけだ」「それは、そう」「なら、敵はいない。足りないのは、決め方だ」湊は窓から顔を上げた。始業のチャイムが鳴り始めていた。
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