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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 入隊、五百万円の誘惑

Garoop NovelCh.05
昼過ぎ、四人は教室に戻った。今度は打ち込む言葉が違った。紗良がキーボードを叩く。『漁協の人の話。正体不明の漁網が港に溜まり、去年三隻のスクリューに絡まった。回収は気づいた人がやっている。この情報だけで、解決案を三つ出して。わからない点はわからないと書いて』。返ってきた案の一つに、湊の目が止まった。網の写真を撮って地図に印をつけ、回収する日を漁師とボランティアで分け合う。名前もAIがつけていた。『アミノメ』。「これだ」。ところが、その下に一文があった。『導入により年間約五百万円の損失を防げます』。「すごい、五百万。これ書こう」「待って」。紗良の声は小さいが、硬かった。「この五百万、どこから出てきたの」。AIに聞き返すと、『一般的な推計です』とだけ返ってきた。湊は机を指で叩いた。「数字がないと弱いって。第一分隊なんか、グラフ三つもあるんだぞ」「じゃあ、勝つために、知らない数字を書くの?」。教室が一瞬、静かになった。健太が窓の外を見たまま言った。「五百万円って、ばあちゃんに言ったら、たぶん怒られるよ」
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