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Garoop Novel

未来ファンド審査室

未来ファンド審査室 ― 嵐の夜の臨時会議

Garoop NovelCh.04
「連絡」と霧島が言った、その瞬間だった。画面の中で、ひなたが突然顔を覆った。「わたしのせいだ。みんなの電話番号、わたしが出しちゃった。もうやめたい。傘なんか、やらなきゃよかった」母親が肩を抱く。波多野が何か言いかけて、口をつぐんだ。円城が、画面の向こうで静かに口を開いた。「ひなたさん。晩ごはんは、食べましたか」ひなたが顔を上げた。「……まだ」「寺にいた頃、修行中に大きな失敗をした若い僧には、まず師が粥を食べさせました。叱るのは、そのあとです。腹が減っていると、人は自分を必要以上に責める。それは反省ではなく、ただの空腹です」母親が台所へ立った。円城はゆっくりと続けた。「やめるかどうかは、今夜決めることではありません。今夜決めるのは、二百十三人に、どう誠実でいるかです。責めるのは、明日でもできる」霧島は口を挟まなかった。三分後、ひなたは温めた牛乳を両手で包んでいた。その間、霧島は腕時計を見ることさえしなかった。急ぐべき時に急ぎ、待つべき時に待つ。その切り替えを、彼女は一度も間違えなかった。
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