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Garoop Novel

未来ファンド審査室

未来ファンド審査室 ― 嵐の夜の臨時会議

Garoop NovelCh.07
午後十一時四十分、画面がすべて消え、審査室には霧島とガルちゃんだけが残った。雨はまだ窓を叩いている。ガルちゃんは議事録を保存しながら、聞いた。「投資は、続けますか」「続ける」即答だった。「理由を、記録に残したいです」霧島は少し考えてから、指を三本立てた。「一。気づいてから十五分で、大人に報告した。隠さなかった。二。直す手を、自分で動かした。三。謝罪を、自分の言葉で書いた」「それだけですか」「それで十分だ」ガルちゃんは、今夜の霧島を思い返していた。報告を受けて二十分で人を集め、三つの手順だけを示し、子供が崩れた時には黙って待ち、急ぐべき連絡と待つべき連絡を切り分けた。そして、場が沈みかけた一瞬に、たった一行の冗談を置いた。緊迫した状況で冷静さを失わないこと。場を和らげる言葉の、重さと置き場所を間違えないこと。そのさじ加減まで含めて、判断力と呼ぶのだとしたら、ガルちゃんは今夜、それを目の前で見たのだった。ポケットの中のベビーが、寝言のように小さく鳴いた。霧島はレインコートを手に取った。「帰る。明朝八時半、再招集」「了解」
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