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Garoop Novel

AIと倫理の教室

十歳とAIの対話 ― やめておけと言わないAI

Garoop NovelCh.07
面談は、静かな質問から始まった。三人目の審査員が、最後に少しだけ声を硬くした。「孫の時間、とても良い事業だと思います。ただ、一つ聞かせてください。あなたたちが教えれば教えるほど、お年寄りはAIに頼るようになる。人と話す機会は、かえって減るのではありませんか」画面の向こうの空気が張りつめた。ナディアが息をのむ音がした。大翔は膝の上で拳を握っている。湊の耳の奥で、ミオは何も言わなかった。今度は本当に、自分で答える場面だった。湊は一度、ゆっくり息を吐いた。「減らないと思います。田村さんは、AIに奥さんのぬか床の話を聞きました。でもそのあと、それを漁師仲間に話しに行って、公民館に七人連れてきました。AIは、話すきっかけになることもあります」審査員は黙って頷いた。湊は続けた。「それに、もし減ったら、記録して、やり方を変えます。うちのクラスでは、反対意見は議事録から消さないことになってるので」審査員の一人が、こらえきれずに小さく笑った。
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