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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 入隊、五百万円の誘惑

Garoop NovelCh.07
十七時。校庭に西日が斜めに差し込んでいた。最初に報告した第一分隊は、AIで作った三枚のグラフを掲げた。島の観光収入を三年で倍にする、という案だった。軍曹は一枚目のグラフを指さした。「この数字の出典」「……AIです」「AIは、どこから持ってきた」。答えはなかった。三秒が過ぎた。「次」。第三分隊の番が来た。湊は一歩前に出て、息を吸った。「結論。港に溜まる漁網を、写真と地図で見える化して、回収を分担します。名前はアミノメ」「根拠」「漁協の聞き取り。去年三隻が止まり、修理代は約三十万円」「わからないことは」。湊が振り向くより先に、紗良が答えた。「島全体の被害額です。まだ調べられていません」。軍曹はしばらく四人の紙を見ていた。それから、ポケットの上に手を当てたまま、短く言った。「第三分隊。数字が小さい。だが、全部本物だ」。湊は胸の奥が熱くなるのを感じた。軍曹は分隊全体に向き直った。「生成AIは、優秀な部下だ。だが、責任は取らない。責任を取るのは、使った者だ。忘れるな」
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