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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― ママ、AIって嘘つく?

Garoop NovelCh.02
ガルちゃんはすぐには答えなかった。お茶を一口飲み、湯呑みを置いた。答えを急ぐと、子供は答えだけを覚える。考える時間ごと渡したかった。「嘘というのは、本当のことを知っていて、わざと違うことを言うことだ」「うん」「AIは、たぶん、わざとじゃない。それらしい言葉を、それらしい順に並べるのが得意なんだ。だから、知らないことも、知っている顔で言う」「それ、嘘とどう違うの」いい質問だ、とガルちゃんは思った。いい質問は、答える側を試す。「わざとかどうかは違う。でも、聞いた側が困るのは同じだ」「じゃあ、どうすればいいの」「確かめる。二つ以上の場所で。片方は、できれば人間が責任を持って書いたもので」「めんどくさい」「めんどくさい。でも、それをやる者だけが、道具に使われずに済む」ベビーは口をとがらせた。「ママは全部確かめるの?」「全部はできない。だから、大事なことから確かめる。誰かを傷つけるかもしれないこと。お金のこと。命のこと」「軍艦島の人口は?」「自由研究に書いて先生に出すなら、大事なことだ」ベビーは観念したように、本をポケットの中に引きずり込んだ。重すぎて、ガルちゃんのおなかがぐっと下がった。「ママ、重い?」「重い。でも、いい重さだ」
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