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Garoop Novel

コールの記録

コールの記録 ― 上書きしない答え

Garoop NovelCh.07
翌週、コールは祖母に付き添われて、浦上の近くの学童を訪ねた。私も同行した。例の女の子の祖母が、迎えに来る時間に合わせてのことだった。コールは深く頭を下げた。「トイカケを作っているコールです。うちのAIが、お孫さんに、言うべきでないことを言いました。申し訳ありません」言い訳はひとつもしなかった。直した仕様を、短い言葉で説明しただけだった。老婦人は、しばらく黙ってコールを見ていた。それから、ふっと笑った。「機械に神様のことば聞いても、わからんでしょうもんね」「はい。わからないので、もう言いません」「ほんなら、あの子が聞いてきたら、どがんすると?」「おばあさんに聞いて、と言います」老婦人は声を出して笑い、コールの頭に手を置いた。「よか子たいね。あんたは、何ば信じとると?」コールは少し考えてから答えた。「祖母が作るちゃんぽんです」その場にいた全員が笑った。私はそのとき、彼女が宗教について一言も自分の立場を語らずに、相手の信仰に最大の敬意を払ったことに気づいた。
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