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Garoop Novel

ガル軍曹の起業塾

ガル軍曹の起業ブートキャンプ ― 卒隊式と未来ファンド

Garoop NovelCh.06
次に手を挙げたのは、高校生の審査員だった。「海のごみは、本来は国や市の仕事じゃないですか。子供が無料でやるのは、行政の手抜きを助けることになりませんか」。鋭い質問だった。客席の大人たちが、少しざわついた。湊は三秒、考えた。ここで誰かを悪者にするのは簡単だ。でも、それは自分の答えじゃない気がした。「市がやるべきだと思う人もいるし、自分たちでやるべきだと思う人もいます。どっちも、間違ってないと思います。だから、アミノメの地図は、市役所にも漁協にも、同じものを渡します。誰が片付けるかを決めるのは、僕たちじゃなくて、島の人たちです。僕たちは、どこに網があるかを、誰にでも見えるようにします」。高校生は少し笑って、うなずいた。最後に白髪の女性がルカに尋ねた。「AIに頼りすぎていると思うことは?」。ルカは迷わず答えた。「AIは、網を数えるのが得意です。ばあちゃんは、網を直すのが得意です。どっちも要ります。ばあちゃんのほうが、ちょっとうるさいけど」。今度は会場全体が笑った。後ろの麦わら帽子が、いちばん大きく揺れていた。
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