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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― 正しいことを、正しく

Garoop NovelCh.06
鷹野は手元の書類をめくり、次の質問に移った。「仮の話をします。ある教育関連の広告会社が、あなたたちの利用データを買いたいと言っている。子供たちが何を質問したか、その記録です。名前は消す。それでも年間で、今の売上の二十倍が入る。黒字化が二年早まる。受けますか」「受けません」答えは即座だった。「理由を」「名前を消しても、子供の質問は子供のものです。あの子たちは、自分の質問が売られると知らずに打ち込んでいる。十歳の子に、その意味を本当に理解させて同意をもらう方法を、私はまだ知りません。知らないうちは、やりません」「二年早く黒字になれば、もっと多くの子供に届く」「届けるものが、もう別のものになっています」鷹野はペンを置いた。「では、お金はどうする」「ゆっくり育ちます。そのために、ここに来ました」ガルちゃんは、そこで初めて言葉を足した。「何が正しいかは、たいていの者が知っています。難しいのは、正しいことを、正しいやり方でやり続けることです。急がず、近道をせず、誰も見ていないときにも」鷹野は何も書かなかった。ただ、ガルちゃんの顔を、さっきより長く見ていた。
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