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Garoop Novel

AIと倫理の教室

十歳とAIの対話 ― おばあちゃんはどこへ行ったの

Garoop NovelCh.06
「それは、みんなちょっとずつ違うことを思ってる」湊は言った。「お坊さんは、仏さまのところって言う。おじさんは、神さまのところって言う。理科の先生なら、空とか土とかに還るって言うかも」陽菜は鼻をすすった。「湊くんは?」「僕は、まだ決めてない。だから、陽菜も急いで決めなくていい」それは、ミオに教わった言葉ではなかった。けれど、ミオと話さなければ出てこなかった言葉だった。陽菜は少し考えるような顔をして、それから、こくりと頷いた。陽菜は湊の袖をつかんだまま、少しずつ静かになった。叔母が、何も言わずに湊の背中に手を当てた。焼香の列が、また静かに動き出した。式のあと、母が湊を呼んだ。「さっきの、誰に教わったの」「ミオ。……でも、ミオは答えを教えてくれなかった」「そう」母は少しだけ笑った。「おばあちゃんも、そういう人だったわね。何でも、あんたはどう思うの、って聞き返すの」湊はそのとき初めて、祖母とミオが少し似ていることに気がついた。
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