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Garoop Novel

コールの記録

コールの記録 ― 九分間の面談

Garoop NovelCh.07
最後の一分で、私はひとつだけ聞いた。「もしこの面談で出資が決まらなかったら、どうする?」コールは即答した。「続けます。お金があれば速く進みます。なければ、ゆっくり進みます。方向は変わりません」九分ちょうどで、彼女はノートパソコンを閉じた。立ち上がり、一礼し、ガルちゃんに目で合図をする。ガルちゃんは慌ててポケットのベビーを抱え直し、ぬれた尻尾を引きずりながら後に続いた。扉が閉まったあと、しばらく誰も口をきかなかった。「出します」と最初に言ったのは、意外にも、答えを出すモードを提案した女性だった。「断られたのに?」と私が聞くと、彼女は肩をすくめた。「断り方が、正しかったので」年長の男性も黙ってうなずいた。審査は五分で終わった。会議室を出ると、雨は上がっていた。坂の下のほうに、紺色のレインコートと、跳ねるように歩くカンガルーの背中が小さく見えた。二人は何か言い合いながら、石畳の段を一段ずつ降りていった。
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