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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― ママ、AIって嘘つく?

Garoop NovelCh.03
午後、ガルちゃんは坂の下の公民館で、週に一度の『こどもAI教室』を開いている。始めたのは春だ。生徒は七人、小学三年生から六年生まで。月謝はとらない。代わりに、帰りに机を拭いてもらう。その日の議題は、ベビーの自由研究から始まった。「AIは間違える。だから、確かめる。今日はそれを練習する」すると、五年生の陽向が手を挙げた。「先生。じゃあ、AIに『神様っているの』って訊いたら、どうやって確かめるの」教室が静かになった。陽向の家は、大浦の教会の近くにある。隣の席の健太の家は、寺町の寺の裏だ。二人とも、互いのことを知っている。ガルちゃんは一呼吸置いた。「いい質問だ。それは、確かめ方が違う種類の質問だ」「違う種類?」「端島の人口は、記録を調べればわかる。神様がいるかどうかは、記録では決まらない。それぞれの人が、それぞれの家で、長い時間をかけて答えてきた問いだ」「AIは何て言うの」「訊いてみよう」画面に出たのは、慎重で、どちらにも寄らない答えだった。陽向は少し不満そうだった。「ずるい答え」「ずるくない。AIがここで『いる』とか『いない』とか決めつけたら、そっちのほうがずっと怖い」
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