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Garoop Novel

ガルちゃん外伝

ガルちゃん外伝 ― 草原から長崎へ

Garoop NovelCh.05
翌週、エイミーがまた来た。焼け跡を調べ、群れの数を数え、驚いたようにメモを取った。ガルちゃんは初めて、自分から車に近づいた。エイミーは少し後ずさりしたが、逃げなかった。ガルちゃんは前脚で、ボンネットの上のタブレットを指した。それから、自分の胸を指した。エイミーは長いこと彼女を見ていた。「……習いたいの?」ガルちゃんはうなずいた。人間とカンガルーの間に、それ以上の言葉はいらなかった。エイミーはタブレットに話しかけ、画面を見せてくれた。地図の上、海を北へずっと越えた先に、細長い島国があった。その西の端、入り組んだ海岸線の街に、印がついている。「長崎。坂の街。昔から、海の向こうのものを最初に受け入れてきた港。いま、子供たちと一緒に生成AIを学ぶ場所が育ってる。私の妹がそこで働いてるの」その夜、ガルちゃんはバーグに告げた。「群れを出ます」「理由は」「この子の未来のために。空の読み方を、もう一つ覚えてきます」長老は目を閉じ、長いこと考えていた。「戻ってくるか」「わかりません」「正直でいい」バーグは立ち上がり、背を向けた。「行け。見張りの代わりは、わしがやる。久しぶりにな」その背中が、少しだけ丸く見えた。
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